【上級・エキスパート向け】24-25 NEWモデルスキーブーツおすすめ5選
今回の動画ではエキスパートスキーヤー向けのブーツをご紹介!
24-25 NEWモデルスキーブーツおすすめ5選をスキー専門店スタッフが完全解説!
目次(該当のシーンへ遷移します!)
今回オススメするブーツについて
今回はですねエキスパートスキーヤー向けのブーツをご紹介します。
レベルで言うと大体プライズテスト、テクニカル・クラウンあとは技術選参加する方向けとなっています。
少し敏感なブーツが多く、競技モデルと被ってしまう部分があるんですが、割とタイトな技術指向のブーツを集めてみました。
NORDICA DOBERMANN 5シリーズ

NORDICA DOBERMANNの5作目のブーツとなっています。
このブーツはインナーブーツが他メーカーとかなり異なっており、ホールド感に優れています。
インナーに搭載されたヒールリンクというテクノロジーを搭載。

踵あたりから回り込んでいるヒールリンクのラインとシューレースが全面でつながっており、シューレースを引っ張るとかかと周りから締められてホールド感を増すような構造になってます。
また、タング部分の締まりを良くするためのベルクロストラップが付いており、フィット感を上げる構造になっています。

また、ブーツの内側も非常に狭く、特にかかと周りは結構タイトな作りになっています。
人によってはホールド感が悪く感じてしまう場合もありますが、そういった場合はブーツチューンで加工して広げることも可能です。
昔からNORDICAはパワー伝達を意識したブランドで、フレックスが硬めとなっていますのでご注意ください。
他メーカーのフレックス130のつもりでNORDICAの130を履くと、硬くて動かせないという方もいらっしゃいます。
以前使っていたものが他メーカーのレース系の130の場合、NORDICAだと120や110等、1〜2段階程度下のフレックスをお選びいただくのが最適かもしれません。
フレックスが硬すぎると、特に技術選とかテクニカル・クラウンなどの検定の際、不整地でのミスが目立つようになる可能性があります。
今回のブーツからパワーストラップの名前が「ブースター」に変更となっています。
ゴムでできており、しなるため、きっちりと締めても動くことができます。
強度のあるブーツにはストラップも強めの4枚構造のものが搭載されています。
以前販売されていた、ブーツストラップの「ブースター」と同じような機能を持っています。
NORDICAブーツはパワー伝達に優れている為、エッジグリップを求めるスキーヤーにお勧めです。
また、フレックスを調整することで不整地にも対応できるブーツとなっています。
LANGE WORLD CUPシリーズ

まず一つめの特徴は、構造軟質素材と硬質素材を混合して1つのシェルにする「デュアルコア」構造。

踏み込みやすいよう前部分には柔らかい素材、パワーを伝達する底面や背面には硬い素材が使用されています。
素材の継ぎ足しではなく、素材を同時注入して作られている為、素材の結合部分は画像のようにマーブル状になっています。
前方向が柔らかいので、足首もしっかり使え、不整地で足が動きやすいブーツに仕上がっています。
NORDICAとは対照的なブーツです。
また、ヨーロッパではワールドカップ型のブーツは速さが出せるブーツが良いブーツとされています。
この為、24-45シーズンは風洞実験を行ない、より風の通りが良くて空気抵抗を受けない形状に改良されています。
空気抵抗を生みやすいくぼみもなくなり、バックルも薄型のものを採用してます。
特にレーシングということで、アルファロメオのチームと共同開発し、この形が採用されました。
その為、あまりスピードを追及しない基礎モデルのブーツとは異なった作りとなっています。
このブーツはしなやかさがウリで、フレックス130でも柔らかく動きやすいです。
フレックス130〜140をお選びいただいても良いと思います。
REXXAM R EVO Sシリーズ

日本人に多い特徴で言いますと外反といって、踵部分の骨(踵骨)が外側に倒れていわゆるX脚のような状態になっている方が多いです。
REXXAMのブーツの形状は踵の骨(踵骨)こちらをまっすぐに保つことで距骨(きょ骨)という骨の部分をこちらを水平保ち、膝の入りをまっすぐにするという特徴があります。

骨の形状は人によって異なりますので、必ずフィットするというわけではもちろんありませんが、他メーカーと比べるとX脚の方でも膝がまっすぐ入りやすいというのがREXXAMブーツの特徴となっています。
REVOシリーズは同じカテゴリーの中で赤色のM(ミディアムラスト)と青色のS(スリムラスト)展開あります。
SとMの違いはシェルの厚み。
・M➡︎シェルが薄く 中が広い
・S➡︎シェルが厚く 中がタイトよりパワー伝達がいい
今回の動画では、よりパワー伝達が良い、シェルの厚みがあるREVO-Sを選びました。
Sシリーズはスリムではありますが、他メーカーのワールドカップモデルと比較すると中が広めゆったりめになっています。
オートフィットを採用しているのでちょっと足の広い方でもブーツ自体がちょっと開いてくれますし、足幅が狭い人も巻き込むことでフィットします。

Sはラスト幅(横幅)92~96mmまで対応。
ブーツ他のメーカーのワールドカップブーツより余裕のある構造になっています。
また、REXXAMブーツの特徴的な構造として、リンクフレームがあります。

ソールのパーツがそれぞれ別々の硬さを持っており、パワー伝達が必要な箇所には硬い素材、しなりが必要な箇所には柔らかい素材が使用されています。
オートフィットに対応するスリットや、振動吸収に対応するこの全体の機構がリンクフレームと名付けられています。
比較的まっすぐ落ちやすいブーツなので、X脚にお悩みのテクニカル・クラウンを受ける方にお勧めです。
X脚の強い方にはカントチューンなども必要になる場合もありますが、比較的まっすぐ落ちやすいブーツとなっています。
今回ご紹介したブーツはフレックス130で選んでますが、こちらもご自身の脚力に合わせ、120 130程度からお選びいただくと良いと思います。
ATOMIC REDSTER TI&STIシリーズ

ATOMICはTI(Team Issue)&STI(Slim Team Issue)の2種類を用意しています。
TIとSTIの差はラスト幅だけではありません。
背面を見てみると、STIの方が少し低いのがわかります。

また、ヒンジ位置を見比べてみると、こちらもSTIの方が少し低くなっています。

カフの高さが低く、ヒンジ位置も少し低いことによって、支点がくるぶしに近くなりブーツが動かしやすくなります。
- STI
- 元々 女性アスリート向けに開発されたブーツ。
動きやすさとスリムなフィット感でテクニカル・クラウンを受験する方にも適したブーツです。 - TI
- パワー伝達に優れたブーツ。
脚力のある方にお勧めです。
高さも変わってくると足首の入りやすさも変わってきます。
同じ130でもSTIの方が少し柔らかいと思ってください。
STIは動かしやすく作っているブーツですので、履いた時の感じは他メーカーの同じフレックスのものと比べても柔らかく感じると思います。
普段110のフレックスのワールドカップブーツを使用している場合、STIでは1つ上の130をチョイスしてみるのも一つの手です。
特に動かしやすいブーツなので、コブでもすごく扱いやすく整地の種目においても足首使いやすいです。
これだけ短いとふくらはぎにボリュームがある方にもお勧めです。
ただ、ブーツ幅が狭い為、ふくらはぎにボリュームのある方は、店頭でお試しいただいてスタッフにご相談いただくと良いと思います。
DALBELLO DRSシリーズ

フットベッドの高さを1mm単位調整できるブーツです。

このフットベッドの高さを調整することで傾斜角が変わります。
前傾が強くなればなるほど体が前に傾き、踵部分が軽くなります。
逆に踵を踏み易くするには踵部分を下げると良いです。
個人にあった調整となるので、どの角度が良いと一概には言えないのですが、その人に合った調整が可能なっています。
フットベッド自体にメモリが付いている為、加工の際の間違いが少なくできます。
ただ個人で行う場合、サンドペーパーなどでの調整が必要となる為、専門店でスタッフに調整してもらうのがお勧めです。
シェルが肉厚でエッジグリップが強いブーツとなっています。
僕たち(ブーツ売り場のスタッフ)はフルチューンをすることがお多いのですが、DALBELLOを削っていると分厚いなと感じます。
また実際に履いてみた感想としても、パワー伝達を重視したブーツで、サイドのグリップ力の強さを感じました。
先ほどご紹介したREXXAMもそうですが、最近のブーツは外寸はなるべく変更せず、シェルの厚みで内寸を調整しているブーツが増えています。
こちらのシリーズもDRS 130は外寸がWCモデル同じ設計で、シェルの厚みで内寸が調整されています。
主に整地でグリップ感を求めるスキーヤーに適したブーツです。
ストラップもパワー伝達を重視したワイドめのものを搭載。
ブースター機能は無いので、こちらはしなりはなく、その分よりパワーを伝達します。
前方向も側面の角付けの伝達性あり、ダイレクトな操作感がウリです。
フレックスはNORDICA同様、他メーカーよりは硬めです。
他のメーカーからDALBELLOに変更する際は、元々履いていたブーツのフレックスを基準に考えず、実際店頭で履いてみて決めていただくのが良いと思います。
フレックスについて
フレックスはメーカーによってばらつきがあり、判断が難しいです。
今回はパワー伝達系/動かしやすさと分けてみました。
- パワー伝達重視
- NORDICA DOBERMANN 5シリーズ
DALBELLO DRSシリーズ
ATOMIC REDSTER TIシリーズ - 動かしやすさ重視
- REXXAM REVO-Sシリーズ
LANGE WCシリーズ
ATOMIC REDSTER STIシリーズ
パワー伝達系はいかにスキーヤーの持ってるパワーを伝えるかを考えたブーツ。
エッジグリップが強いブーツが好きな方や整地を主にしている方向けとなっています。
今回の動画では5つのメーカーをピックアップしましたが他にもFISCHE/SALOMON/TECNICAなど様々なメーカーのモデルがございますので、ぜひ履き比べてみてください!
今回はテクニカル・クラウン受験、プライズテスト、技術選などで活躍できるブーツを5つご紹介しました。
ぜひ店頭の方でも試しに履いてみてください!