ELAN<エラン>2024-2025スキー板NEWモデルラインナップをまとめて紹介!

ELANは本社をスロベニアのベグニェに構える、70年以上続く老舗スポーツメーカーです。
ウィンタースポーツ用品としては、スキーを始めスノーボードの生産も手掛けています。
数々の有名スキー選手たちも愛用するELANのスキーは、テクノロジーが独特で、他スキーブランドの設計と一線を画しています。

ACE World Cup

ACE World Cup

2024-2025シーズンに新しくコスメチェンジする、本格的な選手用モデル。
スキークロス、スラローム、ジャイアントスラロームのいずれのスキーを選んでも、最高レベルの技術を発揮することができます。
ファクトリーの中で選手プロダクトを行なっているため、常に性能が変化し続けるスキーとなっています。

ACEシリーズ

ACEシリーズ

「ACE ARROW TECHNOLOGY」搭載のDEMOタイプのスキー板。
2024-2025シーズンは細かい仕様が変更され、コスメチェンジも行われています。
トップモデルに関してはELANらしいフラッシュグリーンを採用し、押しの強いデザインとなっています。

内容的な大きな変更点がいくつかあります。
従来までは、一般向けに出している「Fusion X」システムという非常に乗りやすいプレートシステムその下に、「パワーリバウンドシステム」というターン時のパワーとリバウンドのバランスをより高める機能が設置されていました。
2024-2025シーズンはこの「パワーリバウンドシステム」をはずし、スキー板のフレックスそのもので性能を出していくように変更されています。
これによって、これまでよりもマイルドな乗り味になっています。

ショートターンモデルに関しては、従来からある164cmが、より一般的なレギュレーションに近い165cmに変更されています。
大学一年生になってからレースを始めるような方達にも履きやすくなっていると思います。

また、「SCX」にあった「WCRプレート」バージョンが満を持して「SLX」にも登場。
これまでショートターン系の板は、ワールドカップトップモデルの次にフュージョンシステムモデルがあり、その2機の間のチョイスがありませんでした。
今季、「SLX」の「WCRプレート」バージョンを出すことによって、ちょうどその間が選べるようになりました。
さらにビンディングを「ER 17.0 FF ST」か「ER 14.0 GW FF」が選べるようになります。
選択によって2~3万円ほど価格差が出てきますが、それに相応するほど性能差があり、滑りのフィーリングにも大きな影響を及ぼします。

ACEコレクションのほぼ全てのモデルがメタルを2枚搭載しているのに対し、「SL」がメタル1枚になっている点や、「SPEED MAGIC SLX」にセパレートタイプのビンディングを搭載している点は変更ありません。

全体のコレクションを通していうと、ロングターンモデル用の30m、スキークロス用の25m・27mの、技術戦にも対応するレーシングクラスの「ACE WORLD CUP」シリーズ。
マスターレーサーにより優しいフィーリングの「GSX MASTER」。
ミドルターンを中心に設定し、「WCRプレート」と「Fusion X」の2種類のプレートから選べる「SCX」。
上記に加えてスラロームの「SLX」に「WCRプレート」が追加されたため、ラインナップが綺麗に揃うようになりました。

ACE ARROW TECHNOLOGY

Aceアローテクノロジーは、戦略的に成形されたプレートとチタン構造層をスキーに利用することで、最高クラスの精度と正確さで、素早い反応を実現します。
上部の矢印の形をしたチタン層は優れたエッジ圧力をもたらし、下部の逆矢印の形をしたチタン層はターン進入時の素早さとターン終了時の安定性をもたらします。

オンピステ

オンピステ

RPIME TIME

RPIME TIME

唯一無二の性能のスキーで、市場でも評価されているため、基本的には継続となっています。
唯一新しく追加されたものが「RPIME TIME 44+」。

これまで、シリーズトップモデルの「RPIME TIME 55」に対して、セミワイドな「RPIME TIME 55+」というモデルが用意されていたのですが、2024-2025シーズンは「RPIME TIME 44」のセミワイドモデルが追加になりました。

日本人の体格やパワー、ゲレンデの広さ、コンディションを考えた時、「RPIME TIME 55」ややスペックオーバー気味な感覚が持たれていました。
それに対し、「RPIME TIME 44」はマルチプルな誰でも使いこなせるスキー板で、テスターの方は「思ったように滑れるスキー」と評価しており、元オリンピックの選手の方にも評価されているモデルです。
今回そのモデルにセミワイドタイプが登場し、さらにクルージングを好む方にも受け入れられるようになっています。
この「RPIME TIME 44+」は、社内のライダーですとでも非常に高く評価されており、「使いやすい」という声がたくさん出ています。

RIMETIME N° W

RIMETIME N° W

「RPIME TIME」の女性用モデルで、スキーのパフォーマンスを少しマイルドにした設計になっています。
今季は継続モデルのみとなっています。
おしゃれなデザインを持ち、かつ「DualDensity」構造と、トゥーとヒール部分がセパレートになったフレームシステムよって、足元が適度にねじれ、非常に高い操作性を発揮します。

Dual Density Woodcore

パワー、安定性、エッジグリップ、およびリバウンドのために、内側のエッジに沿ってより厚いプロファイルと、より強力な素材を使用する独自の構造を通じて、Power Matchテクノロジーをサポートします。
外側のエッジは、ノーズとテールのプロファイルが薄く、より軽い素材を使用して、直感的な操作性、軽量化、容易さ、およびスムーズな移動を実現しています。

VOYAGER

VOYAGER

世界初の折りたたみ式オールマウンテンスキーです。
コンパクトに1メートル未満に折りたたむことができ、なおかつ滑るとわかる本格的な完全なカービングターンが描けるスキーです。
2024-2025シーズンはNEWデザインも加わりました。
これまで3色あったものが、プラック系とパープル系の2色に絞られています。

オールマウンテン

オールマウンテン

RPIME TIME 22/RPIME TIME N°2W

RPIME TIME 22/RPIME TIME N°2W

男女それぞれ2カラーずつ用意されています。

WINGMAN 76C/WILDCAT 76C

WINGMAN 76C/WILDCAT 76C

昨今の価格高騰に伴って、スキー板の平均価格も上がってきています。
少しでも安く、左右非対称の乗りやすい構造のスキーを履いて見たいという方に向けて作られたのがこの2機種です。
名前に入っているCはカーボンを意味しています。
こちらのモデルは過去にあった「TruLineテクノロジー」という、左右非対称の独特の構造を継続して搭載しています。
そうすることによって、単価を少しでも下げられるというメリットがあります。

ELEMENT

インターミディエイト・ビギナー向け
これまではインターミディエイト向けの左右非対称ではないモデル板の上位モデルとして「ELEMENT」があり、その下に「EXPLORE 6」や「SNOW」「MAGIC」などの品番がありましたが、2024-2025シーズンからは「ELEMENT」の名で統一しています。

ELEMENT 78 RS/ELEMENT 78

ELEMENT 78 RS/ELEMENT 78

元々あった「ELEMENT」シリーズのアッパーコレクション。
RSとついているものは滑走面の耐久性が良かったり、ウッドコアを多めに使っていたりと、少し高級な仕様になっています。

2023-2024コレクションまでは、「Grooveテクノロジー」という、を横向きの溝をたくさん入れるようなコントロールをしていましたが、今季は「Wave Motion テクノロジー」という新しい構造を採用しています。
優しいしなやかな滑り心地が感じられる板となっています。
また、センターにサイドウォールもついており、しなやかな滑り心地が感じられます。
軽量化もされていることから、比較的安定したねじれ剛性を保ちつつグリップを安定させやすくなっています。

Wave Motion テクノロジー

ELANが得意としているトップシートの加工によって、スキーのフレックスコントロールするテクノロジー。
基本の板を削り、残った部分が波型に盛り上がったような形状をしています。
構造学的に、この盛り上がりに向かって力が分散するようになっていて、トーションをコントロールすると同時に、エッジサイドにパワーが伝達しやすくなっています。

ELEMENT 74 RS/ELEMENT 74

ELEMENT 74 RS/ELEMENT 74

価格帯が細かく分かれているモデルです。
「ELEMENT 74 RS」と「ELEMENT 74」はメンズレディースそれぞれ各1色ずつ、計4機種用意されています。

数千円ずつ価格差がありますので、より安いものが欲しい方は「ELEMENT 74」、少しでも良い性能が欲しい方や、色やデザインが好みな場合は「ELEMENT 74 RS」と選びわけていただけます。

フリースタイル

フリースタイル

PLAYMAKER

PLAYMAKER

ツインチップのフリースタイルスキー。
既存の101と91に加え、2024-2025シーズンは新たにセンター幅111のモデルが追加されます。
「Surf Rocker」という、トップとテールが非常になめらかな長いロッカーの比率を持っており、なおかつそり上がっているショベルが低い形状をしています。

「360°サイドウォール」を採用していることで、軽さと強度の両立を図っています。
また、トップシートのトップエッジ部分からサイドウォールにかけて傾斜をつけることによって、パウダーなど厚みのある柔らかい雪の中での左右のスキーのスイング操作が非常に安定しています。
これによって、パウダーの中でのグランドトリックなどがしやすくしています。

これまでフリーライドワールドツアーなど、パウダー+トリック飛ぶなどの合わせ競技では、ELANの「RIPSTICK 116」というモデルがよく使われていました。
ただ、やはりツインチップが圧倒的にパフォーマンスとしては有利なので、2024-2025に「RIPSTICK」110オーバーのモデルをなくし、その代わりに「PLAYMAKER 111」を導入した形になっています。
このため、「PLAYMAKER 111」は完全なフリーライドのアスリートレベルのユーザー向けの板となっています。

360°サイドウォール

サイドウォール素材でスキーのサイドウォール〜トップ・テールまでぐるりと1周させた構造です。
これによって、運動性能の向上と軽量ハイグリップを実現しています。
RIPSTICK TOURにも搭載されています。

FREELINE

FREELINE

「PLAYMAKER」の弟分のような位置付けのモデル。
これまでカタログ上はジュニアスキーの隣に並んでいましたが、ツインチップということで「PLAYMAKER」の弟分の位置付けになっています。

RIPSTICK

RIPSTICK

2024-2025シーズンはフルモデルチェンジ。
変わっていないのは名前と、従来から使用している「TubeLiteウッドコア」、左右非対称の「Amphibio」だけといっていいほど全て刷新しています。
モールド、サイズレンジも変更し、全てを作り直したような形になっています。
また、今回新しく優れたレスポンスと直感的な操作感を生み出す「カーボンデッキ」テクノロジーを搭載。
さらにトップのショベル部分にフラックスファイバーという天然の振動吸収素材も入っています。
ELAN社はSDGsを考える中で、ウッドコアに加えてこのフラックスファイバーも再生利用可能な素材を使っていこうという取り組みを行なっています。

もちろん環境への配慮だけでなく、ライダーテストを行い、コスト面やパフォーマンス面でも今までのモデルと同様か、それ以上のパフォーマンスができるものに仕上げています。

「RIPSTICK」のメリットはその多様性。
雪質に対して、多様性を持った太い板なので、パウダーやバックカントリーに特化しているのではなく、そのままゲレンデに戻っても普通にカービングが楽しめるなど、シチュエーションを問わない性能を持っています。
試乗会でも高い評価を得ており、年々拡充しているモデルです。
また、スキーに長けたスポーツ用品店のスタッフからも「軽量で安定性もあり、板を倒し込んでもラインのトレース能力が高い板はなかなかない」と評価を受けています。

110オーバーのセンター幅は無くし、1番太いものが108、フラックシップモデルとして102/96があり、1番細い88があります。
88にはシフトシステムというシステムビンディング搭載するタイプも13万円前後で用意されています。
手軽に「少し太いた乗りたい」という方に1番オススメのスキー板です。

96がソフトで扱いやすいですが、従来モデルと違って102も非常にしなやかに仕上がっています。
ゲレンデで使える性能を重視したい方や、グローバルに人気があるのは96となっています。
もう少しパウダーよりの性能が欲しい方には間違いなく102がオススメです。
パウダーを重視した、雪の深い地域で滑る人が多い方は108が適しています。

またレディースモデルの板はゲレンデで映えるデザインを意識して作られています。
ラインナップはユニセックスコレクションと同様106/100/94/88となっています。
サイズは短めに設定してあり、150cm前後から選ぶことができます。

TubeLite ウッドコア

シンプルなウッドコアのエッジサイドにチューブ状のカーボンを入れるテクノロジー。
これによって、スキーの安定性を高めるバランスをよくしています。

カーボンデッキテクノロジー

カーボンデッキテクノロジーはTubeLite ウッドコアの強力なリバウンドと、カーボンロッドおよび一方向性カーボン(UD Carbon)エッジバンドを組み合わせています。
これによって優れたレスポンスと直感的な操作感が得られます。
左右非対称の「Amphibio」構造なので、「UD Carbon」のサイズも左右で異なっており、インサイドが少し長く、外側は少し短くなっています。

RIPSTICK BLACK EDITION

RIPSTICK BLACK EDITION

「RIPSTICK」レギュラーモデルをベースにしたハイパフォーマンスバージョン。
カーボンを適材適所でふんだんに使用しており、その点は従来モデルと変わっていません。
継続箇所は「Quadro reinfrcement」という、レギュラーだと2本だったカーボンを、合計4本搭載している点です。

足元のビンディングあたりに「C-Ply Carbon」と呼ばれるカーボンシートが入っています。
これによってハイスピード下での足元の安定性がレギュラーモデルとは一線を画すものになっています。
その分価格も上がってしまいますが、それに見合った性能が出せています。

2023-2024シーズンモデルと滑った時のフィーリングで大きな違いがあります。
昨シーズンのモデルは、カーボンを足すことでフレックス自体もハードになり、本格的な乗り心地を生み出していました。
このため、ハードスペックを好むユーザーには好まれていますが、ターゲットが絞られていました。
初代の「BLACK EDITION」に立ち返り、そこまでフィーリングを高めるのではなく、板自体を優しくしながらハイスピードの中で高い性能が維持できる方向に変更しています。
フレックスが非常に柔らかく、レギュラーモデルよりも柔らかく感じるほど乗りやすい板になっています。
スキーレベルに関わらず、プレミアムが欲しいという方も乗りこなせます。
硬い雪やゲレンデはもちろん、バックカントリーなどの難しいシチュエーションでもスキーの高い安定性を発揮します。
センター幅は102/96、女性向けとして94が用意されています。

ツアー

ツアー

RIPSTICK TOUR

RIPSTICK TOUR

「RIPSTICK」よりも更にハイク性能も重視したモデル。
軽量なカーボン素材を「BLACK EDITION」以上に使用している部分もあり、価格は少し高めに設定されています。
その分、ハイクアップの際のメリット大きく、形状もハイクアップする時の方向性が出しやすい歩きやすい形を取り入れています。
基本的には2023-2024シーズンからの継続モデルで、「グレン・プレイク」のシグネイチャーモデルである104のみデザインチェンジしています。

360°サイドウォール

サイドウォール素材でスキーのサイドウォール〜トップ・テールまでぐるりと1周させた構造です。
これによって、運動性能の向上と軽量ハイグリップを実現しています。
PLAYMAKERにも搭載されています。

LYNX

LYNX

さらにツーリング特化したシリーズ。
こちらも2023-2024シーズンからの継続です。

ジュニア

ジュニア

RC ACE/RC MAGIC

RC ACE/RC MAGIC

ボーイズ・ガールズ向けレーシングスキー板です。
RCコレクションはウッドコアが入っており、サイドウォールもついていて、少し高めの価格帯となっています。
「少しいいものを履かせたい」「履けるようになってきた」お子様向けのスキー板です。
大人用と同じデザインなので、ご両親がレーシングスキーを使用している場合はお揃いで使っていただけます。

その他ジュニア

その他ジュニア

当社独自のU-Flexテクノロジーにより、スキーは業界標準よりも25%柔軟で、体が小さく軽量のキッズスキーヤーが簡単にターンを刻むことができます。
JETT/MAXX BLUE/MAXX RED/STARR/SKYの5モデルありますが、違いはデザインのみで、作り自体はどれも同じとなっています。

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