STOCKLI(ストックリー)2023-2024モデル!材質・テクノロジーを集結「WRT」シリーズに注目!

「しなやかさ」が代名詞ともいえるSTOCKLI (ストックリー)。

木製スキー板から始まり、ラミネートウッドスキー、メタルスキー、プラスチックコンパウンドのスキー板など、数々のスキー板をこの世に送り出してきた歴史あるスキーブランドです。

ストックリー・スキーは、主にスイス・ルツェルンの郊外にあるマルタースで生産され、
最新のコンピューター制御(CNC)フライス盤と手仕上げの組み合わせで、80人の従業員が、ハイテクスキー製品を製造しています。
ストックリー社は、80年以上の経験と、レース部門および開発部門での成功に裏付けされた、確かな経験と技術力により、ユーザーの欲求を満たす、最高のスキーを日々製造しています。

今回はSTOCKLI(ストックリー) の2023-2024モデルの最新スキー板を徹底解説していきます。

【23-24NEWモデル(ストックリー)】STOCKLIを知り尽くすスキーヤーによるNEWモデルスキー
試乗レビュー!(公開中)

LASER WRT(レーザー・ダブルアールティー)シリーズ

 

LASER WRT

ストックリーが世界に誇る純競技用レースモデルのスキー板です。

カーボン素材の配合量を増やしたレーシングベースを使用し、より滑走性を高め、減速要素を低減し、操作性の向上を実現しました。

LASER WRT PRO (レーザー・ダブルアールティー・プロ)

LASER WRT ST PRO (レーザー・ダブルアールティー・エスティー・プロ)

上級オールラウンドモデル

このスキーは現在、ストックリーのワールドカップのトップ選手が使っている選手用のスキーに使われている材質・テクノロジーを集結した日本の基礎(デモ)のエキスパート用のスキーとして昨シーズンより登場しました。

このスキーに関してはカーボン素材の雪面抵抗の少ない最新のブラック・サイドウォールになっており、レーシング用のソール(滑走面)を使用しています。
ストラクチャーも通常の物とは違い、センターツリーの部分の溝が細かかったり斜めになっていたりします。
センターツリーではあるものの、間隔が広かったり、直進性を強く、安定感を出すため工夫されたストラクチャーが入っています。

「LASER GS」「LASER SL」にはスキーのトップの減衰を穏やかにする「CSC」というカーボンプレートが採用されていますが、「LASER WRT PRO」には「CPT(カーボン・パワー・ターン)」というシステムを唯一採用しています。
「CPT」はカーボンのプレートをビンディングの先端からプレートのテールまでの真下のスキーの内部に入れています。
通常、スキー板に入っているカーボンプレートはカーボンの線をクロスで組んで、縦の方向、横の方向に対して非常に減衰を穏やかにしています。
一方、こちらのスキーに関しては縦方向のカーボンプレートを1枚入れています。

「LASER GS FIS」「LASER SL FIS」のレーシングスキーは真っ直ぐ落ちていくだけで、スキーがたわんで返ってくることでターンをするのですが、その返りのレスポンスアップのために、単一方向の直進性に優れたカーボンプレートを1枚入れることで、スキーの返りを良くしたり、ターン後半の加速力をアップさせます。

今ストックリーが持っている技術を多くの方に味わって頂きたいということで「LASER WRT PRO」を基礎(デモ)のエキスパートモデルの中でも一番のハイエンドモデルとして発売しました。
すべてにおいて最高のものを使用したプレミアムスキーです。

LASER GS FIS (レーザー・ジーエス・フィス)

LASER GS FIS

FISレギュレーション対応GS(ジーエス)モデル/上級レーサー

21-22シーズンのワールドカップ、2022年北京五輪のGS(ジャイアント・スラローム)競技で金メダリストのマルコ・オーデルマット(スイス)選手も使ったスキーです。
基本的に男子のGS(ジーエス)の場合は193cmのラディウス(回転半径)R≻30mを使用し、 基礎(デモ)で使う場合は184cmのラディウス(回転半径)R₌24mを使用します。
これらをストックリーのアルペンとデモの選手に提供しています。

23-24モデルでは、基本的な構造のままで大きな変更はありませんが、デザインの変更に加え、サイドウォールがフェノール素材だったものを、「LASER WRT PRO」同様にカーボンを多く含んだ素材に変更し、角付けした際の雪面抵抗を低くし、さらに減速要素を少なくし、加速度を上がる仕様になりました。
通常の「LASERシリーズ」よりもターンのマキシマムでの雪面抵抗が非常に少なく、中盤から後半でのスキーが抜ける減速要素が少く、非常に良いです。

2つ目の特徴としてはソールです。
元々、滑走性の高い滑走面(ベース)を作る必要がありましたが、現在ワールドカップではフッ素のワックスが禁止されています。
それに対応するため滑走面のカーボン含有量を非常に高くしています。
通常のグラファイトの総量よりもさらに滑走性の高いソールとしてレーシング用に仕上げています。
基本的はスペックやメタルの厚み、ウッドコアの構成に関しては昨シーズンとほぼ変わりません。

LASER SL FIS (レーザー・エスエル・フィス)

LASER SL FIS

【NEW】FISレギュレーション対応SL(エスエル)モデル/上級レーサー

男子は165cm、女子は155cmというサイズがメインです。
アルペンの選手や、基礎(デモ)の選手の中でも通常の「LASER SL」ではなく、こちらのFISモデルを技術選手権の小回り種目で使う選手もいます。
ソールに使われているカーボンの配合量を増やして滑走性を高くしているのが特徴です。

23-24モデルでは、基本的な構造のままで大きな変更はありませんが、デザインの変更に加え、サイドウォールがフェノール素材だったものを、「LASER WRT PRO」同様にカーボンを多く含んだ素材に変更しました。
変更したことにより、こちらもGS同様に角付けした際の雪面抵抗を低くし、さらに減速要素を少なくし、加速度を上がる仕様になりました。
また、165cmのサイズレンジは昨年までのモデルに比べてトップを2mm細くし、テールを2mm広げ、最近の競技系のスキーの主流にサイズを合わせて変更しました。

「LASER GS FIS 」と「LASER SL FIS 」は、スキーの構造と使っている素材は基本的に同じなのですが、サイズレンジ・使用用途・ターン弧の大きさに応じて中のメタルの厚みなどを調整しています。

LASER (レーザー)シリーズ

LASER (レーザー)シリーズ

オンピステをメインとするフルカービングのオールラウンドモデルのスキー板です。

LASER GS (レーザー・ジーエス)

LASER GS (レーザー・ジーエス)

上級デモ(基礎)・オールラウンドモデル(大回り用)

「LASER GS FIS」よりも少しオールラウンド性を持たせた大回り用のスキーです。
基礎(デモ)のプライズテストのテクニカル・クラウン、あるいは技術選手権の都道府県予選、地方予選で使用できるスキーです。

特徴として、「CSC(シー・エス・シー)」と呼ばれるカーボンプレートをストックリーのトップ部のロゴ辺りに1枚内蔵しています。そうすることによりターンの前半・中盤、スキーが雪面から受ける抵抗をこのカーボンプレートが吸収し、雪面コンタクトを安定させます。

23-24モデルではサイドウォールを「LASER GS FIS」「LASER SL FIS」と同じく、フェノール素材だったものを、カーボンを多く含んだ素材に変更しました。変更したことにより、角付けした際の雪面抵抗を低く、さらに減速要素を少なくし、加速度を上がる仕様になっています。サイドウォールに合わせてメタルの厚さを調整し、固くなり過ぎないように調整しています。

また、大きな変更点として、サイズレンジが今まで販売されていた180と165が廃止され、182・175・168に変更となりました。

その他、構造自体は同じなのですが、サイドウォールをカーボンにしたことでエッジ、グリップが安定します。操作性は変わらずコントロールしやすく、乗った時の安定性が増したイメージの板になっています。

LASER SL (レーザー・エスエル)

LASER SL (レーザー・エスエル)

上級デモ(基礎)・オールラウンドモデル(小回り用)

「LASER SL」は、ストックリーの販売量の約4分の1の台数を占めるスキー板です。
基本的には小回りベースの165cmがメインサイズとなり、男性の場合で165cm、女性の場合で160cm、使用用途は小回り系のオールラウンドスキーです。
ストックリーの中でも一番オーソドックスでバランスが良いスキーに仕上がっています。

23-24モデルではサイズレンジ、構造は継続となりますが、サイドウォールを「LASER SL FIS」と同じく、フェノール素材だったものを、カーボンを多く含んだ素材に変更しました。

サイドウォールが固くなった分、メタルの厚みを調整し、固くなりすぎないように新たに設計されています。

「CPT(シー・ピー・ティー)と呼ばれるカーボンとビンディングの下の部分を「LASER WRT ST PRO」同様にシートを1枚追加して腹の剛性を高めています。それにより、トップとテールは押さえがあるので、さらにたわむようにしなやかに調整したモデルです。

昨年のモデルよりしっかり軽薄に小回り系の板だと分かりやすくなっています。

センター幅が66mmと細めなのでグルーミングされた圧雪バーンを一番得意とします。

技術選手権の小回り用として使う選手もいますし、1本でテクニカル・クラウンを狙いたい方にも対応できます。
テールの形状を絞って細くしてあるのでスキーの操作がしっかりできる方には非常にキレの良いスキーに感じます。

「LASER GS」と「LASER SL」に関しては、やはり技術戦の小回りや大回りで使いたい方が多く、「WC D20(ワールドカップ ディー20)」という強いプレートと「WRT 16FF(ダブリュアールティ 16 フリーフレックス)」というビンディングのセッティングでの販売も継続されています。

LASER SC (レーザー・エスシー)

LASER SC (レーザー・エスシー)

上級デモ(基礎)・オールラウンドモデル(小回り用)

シリーズNo.1のベストセラー、エキスパート向けの1本で何でもできる究極のオールラウンドスキーになります。
基本的には「LASER SL」とほぼ同じ性能の兄弟関係にあたるスキーです。

唯一の違いはセンター幅が72mmということです。
「LASER SL」のセンター幅66mmと比べて幅があるので、ターンマキシマムの部分に関しては「LASER SL」の方がしっかり食いついて強いターンができます。
「LASER SC」はセンター幅72mmと幅が広いので、雪が悪くなってきた時も足元の浮力が得られますので、圧雪されたバーンから3月のザラメ雪などにも対応出来て、非常にスキー操作も軽いです。

またセンター幅が広い分、過度なエッジングがないのでスキーをズラすコントロールがしやすいです。
1本でいろいろなシチュエーションを楽しみたい方にはうってつけのオールラウンドスキーになります。

メインサイズは170cmになっています。
対象スキーヤーのイメージとしては「LASER SL」がテクニカル・クラウン向きで、「LASER SC」は指導員・準指導員向きになっています。
低速種目は「LASER SC」がズラしも操作もしやすくなっています。

LASER SX (レーザー・エスエックス)

LASER SX (レーザー・エスエックス)

中~上級デモ(基礎)・オールラウンドモデル(中回り用)

コンセプトはスキークロス用の「LASER SX FIS(レーザー・エスエックス・フィス)」というスキーをベースに、中回りベースのオールラウンドスキーということで、スキーがどっしりした感じになっています。
「LASER SC」は小回りベースで、スラローム系をベースにオールラウンド化した物ですが、 「LASER SX」は中回りをベースにしたオールラウンドスキーになっています。

中回りベースのオールラウンドスキーという形ではありますが、センター幅は70mmということで、「LASER SL」と「LASER SC」の間くらいのサイドカットを持つスキーになっています。
大回り・中回りはもちろん行けますが、テールが非常に動きやすいスキーのため小回りも十分行けます。
ちょっとどっしりとしたオールラウンドスキーが欲しい方におすすめです。
メインサイズは173cmですがどっしりしている分、日本では165cmも注目サイズです。

LASER CX (レーザー・シーエックス)

LASER CX (レーザー・シーエックス)

中~上級デモ(基礎)・オールラウンドモデル(小回り用)

「LASER SL」をベースにウッドコアの材質を変えて全体的にしなやかにした感じのスキーです。
プロポーションとしてもセンター幅が69mmに対してトップ幅122mm、テール幅101mmとかなり幅のあるスキーに仕上がっています。
スキー全体のしなり(フレックス/トーション)のバランスを、「LASER SL」のスキーよりも一段少しマイルドな感じにしています。
カービング性能に関しては若干強いのですが、そこまでスキーが切れ込む感じではありません。
これからテクニカルや準指導員を目指したいという上達志向のあるSAJ1級レベルの方だと非常に使いやすいです。
「LASER SL」では返りが強い、ターン後半に板が走り過ぎてターン弧を綺麗に描けない方にはしなやかマイルドな「LASER CX」をおすすめします。

LASER MX (レーザー・エムエックス)

LASER MX (レーザー・エムエックス)

中~上級オールラウンドモデル(レディース・シニア向け)

ストックリーのシリーズの中でも唯一レディース&シニアモデルとして登場しているスキーです。
サイズレンジも146cm・152cm・158cm・164cmと比較的レディースとシニアの方に寄せています。
基本的な構造に関しては「LASER SL」から引き継いでいますが、ウッドコアの配置・材質・メタルの厚みなどを変えて、軽量化しているオールラウンドのレディースシニアスキーです。
非常にしなかやで軽量の仕上げになっているので脚力のない方におすすめです。

STOCKLI(ストックリー) 2023-2024 NEWモデル スキー比較表

LASER WRT(レーザー・ダブルアールティー)シリーズ

サイズ センター幅 ラディウス
LASER WRT PRO 162
172
180
118-66-100 162cm: 13.1
172cm: 14.8
180cm: 16.3
LASER GS FIS 176
184
188
193
FIS 176cm: 22.0
184cm: 24.0
188cm: >30
193cm:>30
LASER SL FIS 155
160
165
FIS 155cm: 12.2
160cm: 12.3
165cm: 12.4
LASER SX FIS 185
190
FIS 185cm:>23.0
190cm: >27.0

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