【上級・エキスパート向け】NEWモデルスキー板 2025年おすすめ5選
エキスパートスキーヤーならこのスキー板がおすすめ!
板の特徴を知り自分に合うスキー板でワンランク上の滑りを目指そう!
テクニカル・クラウン保持者も満足する24-25NEWモデルスキー板5選を完全解説!
目次(該当のシーンへ遷移します!)
ROSSIGNOL HERO MASTER ST

ROSSIGNOLの人気モデルのスキーです。
技術選の選手が使用するようなスペックのスキー。
ROSSIGNOL HERO MASTERには大回り用のLT(Long Turn)と小回り用のST(Short Turn)があります。
今回は小回り系のスキーであるSTをご紹介します。
ROSSIGNOLの特徴であるLCT(Line Control Technology)内蔵。

メタルが板に対して縦向きに入っており、少ないメタルの量で振動を抑えて安定性がある、理想的なライン取りができるテクノロジー。
安定していて軽くて軽快なスキー板に仕上がっています。
ショートターンベースのスキーで、縦に走っていくようなライン取りができるので、検定の際にスピードを出しながらジャッジに向かっていくように滑走ができます。
トップが太い板はセンターの細さとのギャップがあることで横に走りやすいですが、ご紹介する5機種の中でもトップの形状が細くなっています。
その為、トップとセンターのギャップが少なく、下に走っていくような滑りができます。
トップが細い為、自分でターン弧を作る必要があり、エキスパート向けの技術力のある方にはもってこいのスキーとなっています。
HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS

人気カラーであるスピードブルーのスキー板。
23-24シーズンの早期注文会では飛ぶように売れてしまったモデルです。
こちらも小回り系に寄ったモデルで、レーシングのSLモデルに近いフィーリングで滑ることができる強力なスキーです。
テクノロジーとしてはEMC(Energy Management Circuit)を搭載。

スキーの中に回路が入っていて、その回路がスキーの余分な振動を電気信号に変えて吸収。
バタつきを防いで安定した中でスキーが動かせます。
スキーヤーが振動を抑えることに気を取られず、ハイスピードの中でも演技ができます。
まだ上級者レベルではない、これから一級を目指す学生でも使用できるストライクゾーンの広いスキーです。
その乗りやすさが試乗会での高評価にもつながっている非常に人気の高いモデルです。
OGASAKA TC-S SR585

OGASAKAのテクニカルシリーズで、技術選で勝つために開発されたスキーです。
このモデルは足元のプレートが選べるようになっており、今回は「SR585」という一番硬いプレートを搭載した板をご紹介します。
今回ご紹介するTC-Sは小回り系のスキーとなっており、別でロングターン向けのTC-Lというモデルも用意されています。
技術選に勝つためのスキーなので、開発段階で選手からのフィードバックが取り入れられています。
TC-Sの特徴は部位によって異なる4種類のラディウス採用した「4R」。
ターンのあらゆる局面で、トップ・センター2箇所・テールそれぞれが適した回転半径になり、自然と理想的な滑りができるように開発されています。
また「ソフトフレックス/ハードトーション」のコンセプトの通り、たわみやすく、ねじれ剛性が強く作られており、技術選に適しています。
SALOMON S/RACE PRIME SL

S/RACEシリーズはSALOMONのメインのシリーズで、特に技術志向・上達を目指す方向けのシリーズです。
PRIMEはその中でも上位機種となっています。
レーシングのSLモデルと変わらないハードな剛性がありますが、非常に足元がたわみやすいブレードシステムを採用。

板の中心近くに黒い部分があり、この黒いコの字に合わせて中の芯材がくり抜かれています。
このくり抜かれた穴をラバー素材で埋めることによって、非常に強力な板でありつつ、足元はしなやかにしっかりとたわんでくれるようになっています。
さらにブレードシステムはラバー素材を使用しているため、反発する力も働きます。
この反発を利用して次のターン方向に走っていくことができます。
ブレードシステムはトップとテールそれぞれに入っています。
そして24-25シーズンに一番大きく変わった点はビンディングです。
S/RACE PRIME SLには23-24シーズンまではXビンディングを搭載していましたが、24-25シーズンからはICON RS 16というビンディングが搭載。
ICONビンディングはつま先の方向に圧が集中しやすい構造になっているので、よりトップからグリップが得られるようになりました。
より瞬発的で瞬間的な圧を加えることによって、ビンディングによるターン前半の捉えも良く、ブレードテクノロジーでよりたわむという相乗効果を生み出しています。
ICON RS 16ビンディングは8〜16と強めの解放値の上級者向けビンディングとなっています。
ロングターンや高速系にも適したビンディングとなっています。
elan ACE SLX FUSION

上級・エキスパート向けの小回り系のスキーです。
このスキーの特徴は「Arrow Technology」。
トップやテールの矢印のような模様部分が3層に分かれてた構造になっていて、この矢印形状がスキーにエッジグリップと安定性をもたらしてくれます。

まず、上を向いている矢印状の3層目のプレートの形状が圧を集中させ、グリップ力が高めてくれます。
次に2層目が薄くて軽い1層目のバタつきを抑え、軽量かつ安定した滑りを実現させます。
操作性と安定性のバランスが非常に高い水準で維持されているスキー板です。
このACE SLX FUSIONは非常に強いスキー板ですが、レースプレートを搭載している上記の4機種と違い、システムビンディングを搭載しています。
その為非常にたわみが取りやすくてコブにも行きやすいマルチな板となっています。
また、足元部分はビンディングの下にもう一枚メタルが入ったDual Ti構造になっています。
これによって足元部分のグリップ力・安定性も高められています。
プレートはソフトですが、足元部分のメタルでバランスを取っている注目のスキーです!
まとめ
今回ご紹介した板の特徴は、ほとんどがハイスピードに対応できるようなレーシングプレートを採用した板となっています。
また、レーシングプレートを搭載していないACE SLX FUSIONは足元にメタルを入れる等の工夫が施されています。
トピック
今回ご紹介した板はSALOMONはブルー、elanといえばグリーン等、各メーカーのイメージをそのまま活かした板が多くなっています。
パッと見てどこのメーカーか分かるようになっています。
- SALOMON S/RACE PRIME SL
- 滑走面にキレイなレインボーカラーを採用。
23-24シーズンからレインボーカラーでしたが、今季は少しデザインが変わっています。 - HEAD WORLDCUP REBELS E-SL RD FIS
- 23-24シーズンは白色だった滑走面が24-25シーズンはスピードブルーに変更されています。
両サイドの黒いラインは硬めの素材を使っている部分です。
レーシング系スキーはエッジのグリップ力をより強めるためにサイドを補強している板が多く、この板も同様に強いソールを使っています。 - OGASAKA TC-S SR585
- ご紹介した板の中でTC-Sのみ足元のセッティングが3種類から選べるようになっています。
今回ご紹介した板には「SR585」という硬いプレートがついていますが、この他に柔らかい「FM585」プレート、プレートをつけずにシステムビンディングを搭載する「コンプリートモデル」があります。
体格や技術レベルなど、スキーヤーに合わせてご自身で選べる点が特徴です。
タナベスポーツスタッフの感想
- 工藤
- あまり技術力の高くない私には、トップが細いROSSIGNOL HERO MASTER STはターンがしにくく感じました。
elan ACE SLX FUSIONはトップの幅が広く、アローテクノロジーも搭載されていてターンの導入がしやすかったです。
技術がある人はトップが広いと捉え過ぎて曲がり過ぎてしまうとよく聞くので、その話も踏まえるとトップが細い方がより上級者向きだと思いました。
テクニカルや指導員などの試験を受けない私の技術レベルだとelan ACE SLX FUSIONがお勧めです。 - 西上
- 僕もACE SLX FUSIONが乗りやすかったです。
僕もそこまで体重がないのですが、ACE SLX FUSIONは非常にイージーでストライクゾーンが広い板です。
これからエキスパートを目指す方にも、どなたにでもおすすめできるスキーです。
その他のスキーの良いところや難しい部分はぜひタナベスポーツ店頭でご質問ください!
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