【スキー基礎練習】齋藤圭哉選手が伝授!ターン前半のポジション・角付け上達には「クロス」で練習!ポイントは?
美しくスムーズなターンに重要な「前半のポジショニング・角付け」練習方法などを齋藤圭哉選手に教えていただきます!
高難易度なトレーニングもこれを乗り越えれば上達間違いなし!
★2024年3月撮影分です。
目次(該当のシーンへ遷移します!)
技術選でもターンが始まるきっかけをいかに早く作れるかが求められています。
元々アルペンスキーヤーでナショナルチームにも在籍していた斉藤選手から、アルペンの滑りを活かしつつ、ターン前半に集中した技術を教えていただきます!
ポジショニング
ターンの前半、お尻が内側に入った状態で角付けをしてしまう方がよくいらっしゃいますが、この状態だと、スキー板の角は経ちますが、重さが乗っていない状態になってしまいます。
板の進行方向に対して体が捩れてしまっている状態です。
それに加えて股関節がロックされてしまっているので、膝でコントロールしてしまったりなど、余計な動きの原因になります。

このお尻の向きを板と正対した状態にし、ビンディングまたはテールの延長線上にお尻が向くようになります。
角付けの部分でこのポジションをしっかり作るようにしましょう。
股関節がロックされている状態だと内脚のアウトエッジが弱まり、X脚の原因にもなります。
しっかり板と正対した状態での角付けとしっかりとした荷重に入ることが大切です。
ターン後半に入った時は逆に内側に入るようにし、内側から働く遠心力に耐えれるポジションを作るようにしましょう。

レッスン1
ターン前半、板が横方向に向くタイミングで、次のターンの内足のトップを下げるような形でポジションを作ります。

そうすると足が上がっている為次のターンで内足が内側に入ってくるのを防ぐことができます。
上半身はリラックスした状態、お尻がテールの延長線上に来ていることを意識しながら滑ってみましょう。
片足を上げた時に一発で外足の付け根にうまく体重を乗せられるかが大切です。
この時にうまく板の真上に体重を乗せることができず、内側に傾いてしまうと倒れてしまいます。
しっかりと板に対して真っ直ぐに乗るように意識して練習していきましょう。
レッスン2
レッスン1で行った片足をあげる動きで滑りつつ、スキーのトップが下向きになったらクロススキーに変更する動きをしていきます。
レッスン1の動きで正対させてポジションを作ってから、クロスさせることで腰も入れるようにする動きの練習です。

ターン終わりにはフォールライン(落下方向)側に体が残るようにしましょう。
この時もしっかり外脚の付け根に乗れるように意識します。
雪上で立っている時でもしっかりとスキーポジションを固めてみましょう。
基本練習を行う際はスピードが出ない分、より足裏を正確に動かす必要があります。
齋藤圭哉選手は足裏の特に母指球や土踏まずあたりを意識して動いています!
また、ターン中は常に脛に圧がかかっている状態をキープするようにしましょう。
おさらいとポイント
・お尻がテールの延長線上に向くポジション
・上半身はリラックス
・外脚の付け根に乗れているか意識
・ターン終わりはフォールライン側に体を残す
雪の反発がない緩斜面では、角で滑るより面で滑るようにしましょう。
今回のレッスンで行った練習の中でも、股関節を支点にし、連動して膝が動くことを意識することが大切です。
バリエーション
今回の練習は手を両サイドに下ろした状態で行いましたが、両手を上に上げた状態で滑ることで、難易度をさらに上げることができます。
また、背中にポールを入れて胸を起こす動作を入れたり、お尻の下あたりにポールをおいて滑ってみたり、前を強くして腹圧をかけた状態で滑る方もいます。
ストックの場所を変えることで自分に合うポジションを探すことができると思います。

基本的には最初のベースの動きができていることが前提となりますので、しっかりベースを固めるところから始めましょう!
齋藤選手のスキーレッスン
齋藤選手が出演しているYoutubeチャンネルもございますので、こちらもチェックしてみてください!
また、齋藤選手のレッスンを受けたい方は乗鞍スキークラブでレッスンを受けることもできます!
今回使用したスキー板
SALOMON ADDIKT PRO

雪男使用スキー板
SALOMON S/RACE PRIME SL

齋藤選手使用スキー板