コブ技術上達には、的確なスキー用具選びが鍵となる!!
 
                                             コブ技術上達にはまず種類から学ぼう!

一般的には『コブ』は雪面が整地(圧雪車で踏んでいない)されていない起伏のある斜面のことをよびます。
 主にコブ斜面を利用するのが、
 ・スキー検定に向けた基礎スキー
 ・スキー競技種目として存在するモーグル種目
 上記2種類に分けられます。この2種類のスキーは滑る技術が分かれてくるので、しっかりとどちらのスキー(コブ)をしたいのか見極めましょう。
スキー検定に向けた基礎スキー
まず、『スキー検定に向けた基礎スキー』のコブ技術ですが、正確にはパラレルターン小回り(不整地)とよばれ、あくまで基礎スキー小回りの延長となります。
 なので、『スキー検定に向けた基礎スキー』でのコブ技術において、求められる点は
 ・ターン弧の正確性や一定のリズムキープ
 ・あらゆる斜度に対してのスピード調整技術
 が主な採点要因になると思われます。
 ですので、整地でのターン要素がコブ技術に結び付きやすいです。
スキー競技種目として存在するモーグル種目
続いて、『スキー競技種目として存在するモーグル種目』でのコブ技術ですが、モーグル種目はコブとエアー(ジャンプ台)の二つを用いた競技種目になります。
 コブは深く、急斜面で行われることが多い難易度が高い種目になります。ターン技術、エアー演技、タイムなどの総合評価によって採点されますが、採点配分はターン60%、エアー20%、スピード20%とほとんどがコブを捌くターン技術が重要です。
 つまり、モーグル種目において約80%は高度なターン技術とスピードが要求されるのです。
以上2種類の滑りに分かれるので、ご自身の目指すコブ技術を見極めてスキー用具を選びましょう!
 「基礎スキー」と「モーグル種目」の違いを動画でチェックしたい方は下記URL動画をご参照ください。
コブ技術上達に適したスキー板を選びましょう!

コブ斜面において有効なスキー板の選び方を種類ごとにご紹介します。
スキー検定に向けた基礎スキー
冒頭でもお伝えした通り、『スキー検定に向けた基礎スキー』のコブ技術で重要な鍵となるワードは、コブといえどパラレルターン小回りだという事です。
 という事は、必然と使用するスキー板は基礎小回りのスキー板がメインとなってきます。板の長さの目安としては、
 男性155㎝~170㎝
 女性145㎝~160㎝
 ※あくまで目安となります。
 上記の長さ程度が適切な長さとなってきます。またターンの回転性やターン弧の深さを意識するのであれば、ラディウス10m~13mの小回りに適したラディウスを選択することをお勧めします。
 ただ、コブ斜面でのターン技術に長けてくると、雪面からの抵抗(エッジの引っかかり)が少ない方が滑りやすい場合もあるので、そういった場合は板の長さは同じくらいで、ラディウスの少し大きいスキー板を選ぶと良いでしょう。
 例えば、165㎝ ラディウス15~17mと、中回り寄りの設計でも取り回しのしやすい長さでコブが滑りやすいこともあります。
スキー競技種目として存在するモーグル種目
モーグル種目においての板選びは単純明快で、専用の競技向けのスキー板が存在します。
 板の作りとしては、基礎小回り用のスキー板とさほど長さ設定はかわらないのですが、サイドカットが異なります。
 サイドカットとは、スキー板のスリーサイズの事を指します。
 トップ、センター、テールの幅の差(センターが細く出来ている)が大きくなるとスキー板の外観はしゃもじ型に近くなり、カービング要素が強くなります。
 しゃもじ型の形状に近いのが、小回り用のスキー板の特徴ですね。
 モーグル種目においては、細かく速いターンに加え、スピードも競うため、『スキー検定に向けた基礎スキー』のコブ技術で使うような深いターンはほとんど使用しません。
 よりタイトな直線的なラインを滑るので、雪面からの抵抗の少ない細い板がモーグル用スキー板の特徴になります。
 槍の様に鋭い形状がより競技志向になっていることが伺えます。
 ただ、近年では、モーグル種目ではない方でもコブ用にモーグル専用板を選ばれる方も増えているので、コブ好きの方は試してみても良いかと!
コブ技術上達に適したスキーブーツを選びましょう!

コブ上達に適したスキーブーツについては、『スキー検定に向けた基礎スキー』と『スキー競技種目として存在するモーグル種目』の二つコブ技術において共通する点が多くなります。
モーグル種目やコブにおいて大切なのは足首の運動性と上体(上半身)の安定性です。
 特にモーグル種目においては、かなりの足首の前傾を使います。
 足首の角度が緩むことで上体が後方(山側)に置いて行かれ、スピードコントロールすることが難しくなります。
 なので、モーグル選手やコブ愛好家が使用するスキーブーツのフレックスは柔らかく、70~110程度の硬さを選ばれる方が多いです。 
 また、エアー着地時にもソフトなフレックスが衝撃の受け口となり、安定した滑りの繋ぎを生み出しています。
そういった面では、通常のスキーブーツの2ピース構造(ロアシェルとアッパーシェル)ではなく、モーグル用、フリースタイル用で多く見受けられる3ピース構造(ロアシェルと背面とタングの組み合わせ)のスキーブーツが、柔軟なフレックスを生み出し易く有効なスキーブーツだとも言えるでしょう。
また、基礎スキーにも共通して言えることで、整地でカービング技術を向上させる為にフレックスが硬いブーツを履く方が多いと思いますが、足首の運動性が大切です。
 そういった場合は、足首の運動性重視ではなく、膝関節の可動域を大きくすることを視野に入れ、脛部分を支える支点が低い造りになっている、LC(ローカフ)モデルや、SC(ショートカフ)モデルを選択するのもありでしょう。
モーグル用オススメブランド
オリンピック出場選手も実際に着用しているモデルも是非チェック!
コブ技術上達に適したストックを選びましょう!

コブ斜面を滑る場合には、実はストックの長さやスウィングバランスが重要だという事を知っていましたか?実はスキーをする中で、一番繊細なストック選びがコブ用かもしれません!
 コブ用で選択するストックの長さの目安ですが、一般的なストックの選び方 身長×67%と違い、身長×60%で選ぶことの方が多いです。
例:身長175㎝×0.67=117㎝ 身長175㎝×0.6=105㎝
ではなぜ、コブの中ではストックの長さを短く設定するのかをご説明致します。
 コブ斜面では雪面の起伏が多い分、ストックをつく位置が整地と異なります。
 コブというくらいなので、雪面に小さな山がいくつも連なります。
 その中でストックをつく位置はある程度決まってきます。それはコブの頂点やコブの側面です。
 普段ストックをついている足元よりも高い位置でストックをつくので、ストックの長さがあると腕や肩が上がり、後傾ポジションに陥りやすくなります。
 なので、ストックでバランスを取ることはもちろん、ストックワークを利用して落下方向に上体を落としていくためにも、短めのストックが好まれるのです。
また、ストックワークの時に役に立つのが、ストックのスウィングバランスです。
 スウィングバランスはストックを前後に振り出すバランスのことを指します。
 モーグル用のストックには重さでバランス調整を行っているモデルもありますが、グリップの形状でバランス調整しているモデルも存在するので、よりマニアックを追及したい方はチェックしてみて下さい。
整地とコブ斜面どちらも同じくらい滑るという方も多いと思うので、そんな方にお勧めのストックもご紹介します。
 長さ調節が可能な伸縮ストックや可変長ストックであれば、滑るシーンに合わせて長さを変えることが出来るので、整地では長め、コブでは短めと微調整がすぐに出来るので、基礎スキーをメインとせれている方にはこちらのストックがお勧めです!

コブ技術上達には、的確なスキー用具選びが鍵となる!!
 というテーマでしたがいかがでしたでしょうか!?
 コブといっても種類もありますし、使うスキー用具も微妙に違っていたりと実は選び方が複雑です。
コブ技術の上達には的確なスキー用具選びがとても重要なので、是非参考に使ってみて下さい!

 
          

































































































