【寿命】知らないと危険!「スキー板の寿命って?」

長い間同じスキー板を使い続けると、事故やケガに繋がる可能性があります。

今回の動画では、スキー板の寿命について解説しています。

また、スキー板を長持ちさせるメンテナンスについてもご紹介していきますので、是非ご視聴ください!

スキー板の寿命

スキー板は使う人によって寿命が異なります。

スキーヤーのレベルに応じて、スキー板にかかる負担が変わるからです。

買い替えの時期

買い替えの時期は、乗っている本人のフィーリングが大きく関係します。

スキー板には、たわみ剛性があり、そのたわみを生み出すのがセンターの浮いた部分(アーチベンド)です。

アーチベンドがあることでターンした際にスキー板がたわみ、返ってくるバネの役割があります。

このアーチベンドがヘタって、たわみがなくなってきた板は、寿命がきています。

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新品のスキー板と100日以上使用したスキー板との比較

センター部分の開きを見るために、100日以上使用した板と新しい板を、それぞれ底面を合わせてアーチがわかりやすくしたものを見比べて見ましょう。

100日以上使用したスキー板は真っ直ぐになっているのに比べ、新品のスキー板はたわみと隙間ができています。

実際に押してみると、100日以上使用したスキー板はたわみ剛性がなく、押しても返ってくる感じがあまりありません。

一方、新品のスキー板はバネのように戻ってくる感覚があります。

へたりが生じた際に起こる問題

へたりが生じると、ターン時に「板がしなって押し戻す」という反応が悪くなってしまいます。

そのため、スキー板を動かすためにより力が必要になり、結果として疲れやすくなってしまいます。

疲れを最小限に抑えてスキーを楽しめるよう、アーチベントのあるスキー板を使いましょう。

自分が使用しているスキー板にへたりを感じてきたら、買い替えの目安です。

トップ部分の開き

目で見てわかるスキー板の寿命の目安の一つとして、トップ部分の開き具合を確認する方法があります。

2枚の板の底面を合わせて見た際に、スキー板がへたるとトップ部分が開き、接雪点下の方にきているのがわかります。

一方新しいスキー板は、トップ部分に近い場所に接雪点がきています。

接雪点がトップ部分より遠い場所にある場合、へたっているか芯材が折れている可能性があるので、注意が必要です。

買い替えの時期の判断に悩んだ時は、トップ部分も目安にしてみましょう!

側面の剥離

スキー板は、トップシート・芯材・エッジを接着して作られています。

使い込んだスキー板はこの接着部分が剥離してくることがあります。

この剥離した部分に水分が入り込むと、スキー板が剥がれやすくなったり、壊れる恐れがあるので注意してください。

サイドウォールとエッジの剥離が起きている板は危険なため、買い替えをおすすめします。

ビンディング

ビンディングはプラスチックでできており、使い続けると劣化していきます。

プラスチック部分が粉を吹いてくると、加水分解が起きているので注意が必要です。

加水分解により、脆くなったプラスチック部分が割れる恐れがあります。

滑走面の大きな抉れ

滑走面の大きな抉れや傷などをチューンナップせず放置してしまうと、そこから水分が入り込こみ、壊れやすくなります。

サイドエッジの摩耗

サイドエッジをチューンナップで研いでいって細くなると、エッジが機能しなくなってしまいます。

エッジが細くなっているのを確認したら買い替えるようにしましょう。

滑走面の厚さ

チューンナップを繰り返していると、どんどん滑走面が薄くなります。

最終的には、芯材が出てきてしまう場合もあります。

芯材が出るほど板が薄くなってしまっているため、バネの力も弱くなってきます。

こういったスキー板の滑走面の厚さも買い替えの目安になります。

チューンナップに出す際は、何度目のチューンナップなのかお店側に伝えておくと良いかもしれません。

スキー板を保管する際のポイント

スキーの後、ブラシなどで雪を落としましょう。

雪が残っていると、スキー板の劣化の原因になります。

次にタオルを使って、スキー板の水分をしっかりと拭き取っていきます。

スキー板は木や鉄でできているので、水分に弱いです。

十分乾燥させたら、袋に入れて保管してください。

酸素と水による劣化を防ぎます。

保管用の袋に乾燥材を入れておくと、スキー板がより劣化しにくくなります。

また、保管の際にワックスを塗っておくと滑走面の保護に繋がります。

保管前にチューンナップに出すのも大事

傷や抉れなどを確認したら、保管前にチューンナップに出しましょう。

チューンナップで以下の手入れを行えます。

  • 滑走面のサンディング
  • サイドエッジのチューニング
  • ワキシング
  • サイドエッジのリペア

スキー板をチューンナップし、適切な保管を行い、長く使える状態にすることが大切です。

長く使い続けると、スキー板が劣化し、壊れてしまいます。

使用する前に一度スキー板の状態を見て、寿命がきていないかしっかりチェックしておきましょう!

チューンナップや買い替えの時期など、スキー板について悩みがある方は、タナベスポーツまで一度ご相談ください!

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