スキーブーツ人気ブランド【2020】人気モデルをメーカー毎に徹底解析!

数あるスキーブーツの中から自分好みのスキーブーツを選ぶなんて無理!とお考えの方の為に、スキーブーツのプロがカテゴリー毎にオススメの人気ブランド・モデルを詳しくご紹介します。今回ご紹介するのは主にレーシング(競技)モデル、エキスパート(上級基礎)モデル、フリースタイルモデルを詳しく解説。 長く愛されているブランドから、フルモデルチェンジを行ったブランドまで徹底解析!最後までお見逃しなく!

レーシング(競技)モデルはこれで決まり!?今季フルモデルチェンジしたメーカーの最新設計を一挙大公開!

2020レーシングモデル

レーシングモデルで今シーズンフルモデルチェンジをしたブランドは、ATOMIC(アトミック)とHEAD(ヘッド)の二社!ATOMICからはニューラインナップとして、REDSTER TEAM ISSUE(レッドスターチームイシュー)が新登場。実はこのモデル、かつて人気を博したモデルRACETECH(レーステック)のDNAを受け継いだ最新機種!RACETECHファンにもATOMICファンにも嬉しい待望のモデルとなっております! HEADからは、長年愛され続けているRAPTOR(ラプター)シリーズが満を持してモールド変更。高速系種目(スーパー大回転/滑降)においては、国内外問わず数多くの選手を輩出している人気ブランドですが、フルモデルチェンジした新RAPTORシリーズは更なる進化を遂げました!

ATOMIC REDSTER TEAM ISSUE【TI】

ATOMIC REDSTER TEAM ISSUE【TI】

REDSTERシリーズには、三機種のREDSTERが存在します。
まず初めに、昨年登場した REDSTER STI(レッドスタースリムチームイシュー)は、高い運動性能と高次元のフィット性能を兼ね揃えたレーシングモデルとなっており、ジュニアレーサーや女性レーサーにフィットし易いレーシングモデルとなっております。
次にREDSTER CS(レッドスタークラブスポーツ)は、REDSTERシリーズの中で最もラスト幅が広く、エッジングに大切な角付け動作に移行し易い設計となっている為、レーシング入門者から上達志向の基礎スキーヤーにマッチしやすい構造になっております。
そして、ニューラインナップとして登場した【TI】は、三機種あるREDSTERシリーズの中で最もパワー伝達性能に優れ、高次元の操作性を生み出します!

ブーツ設計はミドルラウンダーボトムシェイプを採用。ラスト幅は26㎝/95mmと各ブランド含め少し幅広に感じるが、ブーツ容積に無駄が少なく高いフィット性能を実現。
REDSTER STIと比べると、足の甲部分のボリュームが少し広くなっている為、男性特有の足のボリュームも収まりやすくなっております。
また、サイドカント取付位置はミドルヒンジを採用しており、足首の運動性能を損なわずにパワーロスを極限まで抑え込んでくれる設計で組まれている為、より良いポジショニングでしっかりとスキー板に力を伝えやすい構造となっております!
高いフィット性能、運動性、無駄の無いパワー伝達を兼ね備えており、オススメのレーシングモデルと言っても過言では無いでしょう!

硬度(フレックス)展開
110、130、150LIFTED、170LIFTED

はと硬めの設定なので、主に男性レーサー向けとなります。

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HEAD RAPTOR WCR

HEAD RAPTOR WCR

RAPTORシリーズ最上級モデルがフルモデルチェンジ! 今季からモデル名を改めRAPTOR WCR(ラプターワールドカップレーシング)として再出発。
アウターシェルに関しては、幾度もテストを重ねたデータを元に細かく修正し、全く新しい造りとなっております!以前までのモールドと比べると、ラスト幅は同じ26.5/93mmでも、底の幅が全く違い、より無駄の無いタイトな仕上がりに変更しています。
ブーツ内のフットペットや中敷きを見ると違いは一目瞭然ですね!
またアウターシェルは高さも伸び、バックサポートが安定する上、シェルの厚みも全体のバランスを取りながら調整しているので、前方向(脛方向)には動きやすい厚みを採用しております。
横方向へは力が逃げにくい様しっかりとした剛性を持たせた厚みで造られている為、トーション(捻じれ剛性)の強いパワー伝達に優れたブーツとなっております。
トゥボックス(つま先部分)は大きくモールド変更され、ターン中の繊細なコントロール性を生み出す様、指の動きが出やすい長めの構造になっております。
インナーブーツには、HEAD独自のテクノロジー LIQUID FIT(リキッドフィット)を採用しているので、より高いフィット性能と優れた調整機能を実現しました。しかもLIQUID FITの特質として、材質が固まらないパラフィンペースト素材が採用されているので、LIQUIDを出し入れして絶妙な調整も可能です!
進化したRAPTOR WCRの力を是非体感してみましょう!

硬度(フレックス)展開
WCR5(110)、WCR4(120)、WCR3(130)、WCR2(140)

主にジュニア、女性レーサーはWCR5/WCR4、男性レーサーWCR3/WCR2の着用率が高くなっております。
※WCR5のみ、インナーブーツはLIQUID FITではございません。

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エキスパート(上級基礎)モデルは日本人向けの設計が人気!?国産ブランドと日本人に合う海外ブランドを要チェック!

エキスパート(上級基礎)モデルは日本人向けの設計が人気!?国産ブランドと日本人に合う海外ブランドを要チェック!

エキスパートモデルでは、幅広い年代、性別のスキーヤーが混在します。その中で一番ネックになってくるのが、日本人特有の骨格です!
日本人の足は、サイズが小さい割にボリュームがあったり、膝下の長さが短かったり、ふくらはぎの筋肉の位置が低かったりと中々ブーツに足が収まりきらない…。
だけど!操作性の高いタイトなエキスパートモデルが履きたい!!そんな方も多いと思います。
そこで日本人の骨格でも履きやすく、高い操作性も追求出来るオススメのブランドとモデルをご紹介したいと思います!
日本人の足の悩みは国産ブランドに頼れ!ということで、エキスパートモデルもエキスパートスキーヤーも多数輩出するREXXAM(レクザム)のトップモデル、R-EVO(レヴォ)シリーズのご紹介と、国内外共に安定の人気を誇るブランドGRKK社(グループロシニョール社)からLANGE(ラング)のRSシリーズと、ROSSIGNOL(ロシニョール)のVIRAGE(ヴィラージュ)、HERO WC(ヒーローワールドカップ)シリーズをご紹介します。
なぜ日本人に合い易いのかを詳しく解説!!

REXXAM R-EVO

REXXAM R-EVO

R-EVOシリーズは、2パターンのラスト幅を展開している日本人のニーズに寄り添ったエキスパートモデルです。
ローボリュームユーザー向けの93mm~97mm幅R-EVO S(レヴォスリム)と、ハイボリューム向けの96mm~102mm幅R-EVO M(レヴォミディアム)を展開し、足の悩みを抱える多くのエキスパートスキーヤーを受け入れます!
またラスト幅だけでなく、甲の高さやつま先のスペース、カカトの収まり、インナーブーツのパットの配置と細部までこだわり、日本人特有の職人気質で開発・進化をし続けるモデルと言えるでしょう。そんなR-EVOシリーズの一押しの構造を紹介していきたいと思います!
まずアウターシェルの設計は、スキー運動をするにあたって大切な足(骨格)の収まりをよくする事に特化しています。パワー伝達に必要な踏み込み動作にロスが生じない様設計された、親指専用トゥボックスとカカトの収まりを安定させる内部構造はREXXAM独自の成型技術となっており、少ない力でも無駄なくスキーに力を伝えられる優れた設計となっております。
また、シェルに幾つものフレックスポイントを作り、ブーツのラッピング(シェル同士の巻き込み)を良くするAUTO FIT機能を開発することにより、更に高密着かつストレスの少ないモデルに仕上がっています。

今季で2シーズン目のR-EVOシリーズは、インナーブーツの安定感や、縫製の改良、高さの変更(5mm高くなっています)に加え、アウターシェルの硬度の調整(R-EVO120硬度増)や容積の調節など、常に少しずつ進化しております!
これもきっとユーザーに一番近いからこそ出来る事だと思うので、是非!国産ブランドREXXAMのR-EVOシリーズをお試しください!

硬度(フレックス)展開
R-EVO90S、R-EVO100S/100M、R-EVO110S/110M、R-EVO120S/120M、R-EVO130S/130M、R-EVO150S/150M、R-EVO170S

主にR-EVO130までは性別、レベル、ラスト幅に応じて選ぶ事をオススメします。
R-EVO150、R-EVO170については、シェル硬度が非常に高いため、エキスパートスキーヤーよりもレーサー向けになります。

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LANGE RS / ROSSIGNOL VIRAGE&HERO WC

ラングブーツについて
ラングブーツについて
ラングブーツについて

LANGE RSシリーズと、ROSSIGNOL VIRAGE&HERO WCシリーズをなぜ一緒にご紹介するかと言いますと、同じGRKK社に属し同じアウターシェルの構造とインナーブーツの設計を有しているからです。
中でもオススメしたい構造がS.C.(ショートカフ)設計です!S.C.設計とは単純に、脛周りのアッパーシェルが短く造られている構造を言います。
アッパーシェルが低く設計される事で、ふくらはぎに対する圧迫が減り、足の収まりの向上や、背面からの圧迫が引き起こす脛の前傾過多を抑える効果もあります。
冒頭でお伝えした通り、日本人特有の筋肉の付き方やボリュームによってはバックルが閉まらない事も…。そんな方には嬉しい設計ですね!
※注意点ですが、 LANGE RS130、RS130WIDE、ROSSIGNOL HERO WC120、HERO WC130、HERO WC140の五機種はS.C.設計が適用されていないので間違えない様気を付けましょう。

他にもこの3シリーズには、硬さの異なるプラスチック樹脂を同時に注入する事で、サンドウィッチ構造を作り出し、パワー伝達性能の向上と軽量化(従来比約15%減)の二つを実現させた、DUAL CORE(デュアルコア)構造を採用しているモデルになります。
軽量化が生み出す軽快感、二種類の硬さが織りなす運動性と剛性は、高いパフォーマンスをもたらします!
※ROSSIGNOL VIRAGE105SC BLACKのみDUAL CORE構造不使用

ラスト幅は、ベース97mmとタイトなモデルですが、LANGE RS100SC WIDEとRS130WIDE、ROSSIGNOL VIRAGE105SC BLACKの三機種のみ100mmのワイドモデルを用意しております!
また、同じ設計でも見た目の違うこの3シリーズは、お好みの板のカラーリングに合わせやすくていいですね!
王道の組み合わせで行くと、RSシリーズはDYNASTAR(ディナスター)ブランド、VIRAGEシリーズは同デザインのROSSIGNOL SUPER VIRAGE(スーパーヴィラージュ)シリーズ、HERO WCシリーズはレーシングカラーのROSSIGNOL HERO ATHLETE(ヒーローアスリート)シリーズがピッタリです!

硬度(フレックス)展開
LANGE】RS70SC、RS90SC、RS100SC WIDE、RS110SC、RS120SC、 RS130、RS130WIDE
【ROSSIGNOL】HERO WC70SC、WC90SC、WC110SC、 WC120、WC130、WC140、 VIRAGE105SC BLACK、VIRAGE125SC

主にフレックス70~100はジュニア・女性エキスパート フレックス110~120前後はショートカフ設計希望のエキスパート向け フレックス130~140はレーシングにも適用する硬さになるので、ラスト幅の広いレーサーやエキスパート上級向けになります。

※青字部分は、一部機能が搭載されていないモデルになるので上記参照願います。

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フリースタイルモデルで大事なのはフレックスと個性溢れるデザイン性!中毒者続出のフリースタイルブランドに注目!!

フリースタイルモデルで大事なのはフレックスと個性溢れるデザイン性!中毒者続出のフリースタイルブランドに注目!!

フリースタイルモデルといっても種類は沢山あります。
パークをメインとする王道フリースタイルスキーや、コブとエアーの二面性を併せ持つモーグル、ハイクアップやパウダーをメインとするBC(バックカントリー)スキーと種類は様々。
各スキーブランドではレーシングモデル、エキスパートモデル、オールラウンドモデル、フリースタイルモデルと、各カテゴリーのスキーブーツを開発していますが、中にはフリースタイルモデルに注力を注ぎ、かなり専門性に特化したブランドも存在します。
そのブランドは FT(フルチルト)!
個性溢れるFTブーツをご存知ない方は必見です!

FT 3 PIECE BOOTS COLLECTION(スリーピースブーツ コレクション)

FT 3 PIECE BOOTS COLLECTION

FTスキーブーツの一番の特徴は全モデル3ピース構造になっている所です!
メインとなるロアシェルと背面アッパーシェル、そして大きなタングに分かれていて、全面タング部分はサイドに開くのではなく、前方向に完全に開きます。足首周りが大きく開く為足入れがし易く、幅広い年代のスキーヤーに愛されています。
また、この特徴的なタングは取り外しも可能で、レベルに応じて硬さ変更する事も可能です。※有償パーツ
足首の運動性の高さが各カテゴリーのフリースタイルスキーで愛される要因ですね!
特に足首の可動域を大切にするモーグルやコブ愛好家の方、パーク内ではフレキシブルなパフォーマンスが大切なエアーや着地での吸収性能であったりと、FTスキーブーツの活躍の場は様々です!
バックルも他ブランドとは少し違い、ワイヤーバックルを採用しているので、締め付けながら運動性を落とさない構造になっているのもこれまた魅力!

またインナーブーツにも特徴があります。足に巻き付くWrap Liner(ダブルラップライナー)を装着しているモデルが多く、包み込むホールド感の虜になるスキーヤーも多いはず。
しかもIntuition(インチューション)機能も搭載しているので、熱風で温める事で足型に完全熱成型することも出来ます!
インナーブーツの熱成型はフィット感を向上させる為に大切な機能なので、FTブーツを選ばれた際はしっかりと熱成型を試してみましょう!

Wrap Liner標準装備モデル一覧

男性モデル
CLASSIC PRO(クラシックプロ)、DROP KICK PRO(ドロップキックプロ)、TOM WALLISCH PRO(トムウォリッシュプロ)、B&E PRO(ビーアンドイープロ)、DESCENDANT120/100(ディセンダント120/100)、ASCENDANT SAMMY CARLSON(アセンダントサミーカールソン)
女性モデル
SOUL SISTER100(ソウルシスター100)、PLUSH 90(プラッシュ90)

※基本的にキッズブーツを除く全てのブーツにIntuition(インチューション)機能は搭載されています。

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まとめ

レーシング(競技)モデル、エキスパート(上級基礎)モデル、フリースタイルモデルと3つのスタイルに合わせたブランド紹介をしていきましたが、ご満足頂けたでしょうか!?
他にも沢山スキーブーツはありますが、カテゴリー毎の特質、ニーズに合わせて紹介ブランドを絞らせて頂きました。
もちろん他にも沢山のオススメスキーブーツはございます!ただ多すぎて…笑
例えば近年全体的な傾向として、スキーブーツは軽量化し続けています。ベーシックなオールラウンドモデルでは、超軽量モデルも多数出てきているので、それはまた違う機会にまとめてご紹介したいと思います!
ブーツ選びに迷った時には、是非オススメブランド、モデルをお試しください!

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