【その板まだ使える?】スキー板の健康診断!寿命を判断する6つの買い替えポイントとメンテナンス方法-令和版-

安全にスキーを楽しむために知っておきたい!
6つの買い替えポイントと長く使うコツ・メンテナンスをお伝えします!
寿命が近くなったスキー板のポイントを知っていれば事故や怪我を防ぐことができます。
お伝えするポイントを目安に買い替えも検討してくださいね。

①エッジの摩耗

エッジはスキーのサイドの鉄の部分。
新しいものは1.5~2mm程度の厚みがありますが、サイドエッジのメンテナンスを重ねていくとエッジが細くなってきます。

①エッジの摩耗

エッジが細くなってくると、石に当たった衝撃などでエッジが剥がれてしまったり、壊れてしまう原因になります。
スキー板のエッジが細くなっているなと感じたら、予備の新しいスキーを用意しておくのもおすすめです。

②ビンディングの劣化

スキー板自体の劣化は少ないですが、ビンディングはプラスチックを使用している部分が多いです。

②ビンディングの劣化

鉄の部分は劣化しにくいですが、プラスチック部分が加水分解を起こすと割れてしまう恐れがあります。
割れてしまうとビンディングが外れ、転倒や大怪我につながります。

ビンディングが粉を吹いているような白みがかった状態になっているものは要注意です。
シーズン初めにはビンディングの状態をしっかりチェックしましょう。

③ソールの摩耗

シーズンオフに行う方も多い滑走面のチューンナップは、滑走面を機械で研磨して行います。
このチューンナップを繰り返すことで滑走面が薄くなってきてしまいます。

滑走面が残っている間は良いですが、削り過ぎてしまうと中の芯材が出てきてしまいます。
そうなるともうその板は使えなくなります。

チューンナップに出す際には滑走面の芯材が出ていないか確認しましょう。

④剥離

こちらが出てきてしまうと寿命が”近い”というより寿命がきている状態です。

④剥離

スキー板は滑走面・芯材・トップシートとを貼り合わせて作られています。
この層が剥離して隙間ができてしまうと、そこから水分が入って中の芯材がさらに剥がれてきてしまいます。

剥離にはエッジとサイドウォールに隙間ができたり、サイドウォールとトップシート側が剥離を起こしてしまうなどいくつかのパターンがありますが、この状態になってしまうと直すのは難しいです。
たとえ修理をしても中の芯材が一度水分を含んでいるので、中に空洞ができてしまっている可能性もあります。
こうした剥離を見つけた場合は直すよりも買い替えがおすすめです。

外傷による剥離もありますが、自然に起きてしまう剥離もありますので、一度ごご自分の板のサイドウォールをチェックしてみてください!

⑤反り・曲がり

スキー板2枚を貼り合わせた時、同じだけ反っていれば問題ありませんが、片側だけ反りが強かったりする場合は板が曲がっている可能性があります。

⑤反り・曲がり

スキー板の反りや曲がりはある程度軽減することはできますが、完全に元に戻すことはできません。
そのまま滑ることも可能かもしれませんが、左右でのターン性能が変わる等機能面も落ちてしまいます。
反りや曲がりが出てきた場合は買い替えがおすすめです。

⑥板のヘタり

板のたわみが感じくなったり、たわませた後の反発が感じられなくなってきたら、板がへたっている可能性があります。

一つの目安にできるのが板のアーチベンドです。
板のソール同士を合わせた時、センターのアーチ部分(アーチベンド)が浮いて隙間がある場外状態になっています。

⑥板のヘタり

このアーチがへたってくると板を合わせた時、隙間がなくなってきます。
アーチベンドが弱くなってくると、たわみがやわらかすぎたり、たわませた後の反発が弱くなるなど、滑りに直結した症状が出てきます。

ただ、このアーチベンドは全ての板にあるわけではありません。

⑥板のヘタり

ロッカースキーはセンターに浮きがなく、トップとテールが反った作りで、真ん中に圧をかけることでトップを浮かせる構造になっています。
またフリーライド系の板も浮力を出すためにあえて最初かあらトップが反り上がっているものもあります。

上記のようなモデルではなく、元々アーチベンドがあったモデルのアーチがなくなっている場合は板の機能がかなり落ちていると判断できます。
ヘタりなどはそのままそのまま使われている方も多いと思いますが、「もっとキレるスキーがしたい!」「反発力が欲しい!」という方には、新しいスキーの方がハリも抜けもキレも良くおすすめです。

おさらい

①エッジの摩耗
②ビンディングの劣化
③ソールの摩耗
④剥離
⑤反り・曲がり
⑥板のヘタり

今回ご紹介したものは寿命が近づいている「目安」です。
性能は落ちていてもそのまま使える場合もありますが、板の劣化による事故につながるの恐れもございますので、安全のためにもしっかりとチェックして買い替え時期を見極めてください!

長く使うコツ・メンテナンス

普段のメンテナンスでできる板の寿命を伸ばす方法をご紹介します。

使用後のブラッシング
スキーが終わった後は板に汚れがついた状態になっています。
特に春スキーは花粉や油汚れなどで雪も汚れています。
この汚れを残した状態にしてしまうとスキー板が劣化しやすくなります。
シーズン終わりはブラシでしっかりとスキーの汚れを掻き出しましょう。
水分の除去
スキー板を濡れたまま保管してしまうと、エッジが錆びてしまったり、プラスチック部分が加水分解を起こす可能性があります。
スキーが終わったらタオルなどでしっかりと水気を拭き取りましょう。
適切な保管
スキー板を保管する際、裸で置いておくと湿度でスキー板が劣化してしまう可能性があります。
ビニールに入れた状態で真空にし、高温多湿を避けた暗所で保管しましょう。
袋の中に乾燥剤などを入れておくとより劣化を防げます。
ワックスがけ
スキーが終わった後ワックスをかけてから袋に入れると、滑走面の保護にもつながります。

お手入れをご自身で行うのが大変だという方には、オフシーズンにスキーチューンナップを出すのがおすすめです!
タナベスポーツのチューンナップでは滑走面を研磨し、ストラクチャーも入れております。
また、サイドエッジの手入れや錆止めワックスも塗布もした状態で袋に入れてお渡しとなりますので、メンテナンスに必要な点が全て詰まっています!

シーズンオフのメンテナンス後にスキーケースに入れて保管される方も多いと思います。
スキーケースは、湿度のある場所に保管してしまうと、生地によっては袋の中に湿度がこもるケースがあります。
なるべくビニール袋で保管するようにしましょう。

タナベスポーツのチューンナップ

保管袋はタナベスポーツでスキー購入時にお渡ししております!
店舗と通販で袋が異なることがございます。
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